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印刷・製版の概要
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印刷とは広い意味で原稿と組版、製版、刷版、印刷、さらに製本し、書籍や商業印刷物(ポスター、パンフレット、チラシなど)の形にすることをいいます。さらに狭義の意味では刷版を印刷機に取り付けて、紙などの被印刷物にインキを転写する複製技術(press、プレス)を印刷と呼んでいるのです。
印刷方式には凸版、凹版、孔版、平版などの方式がありますが現在では大半が平版(PS版)を使ったオフセット印刷方式が主流を占めています。
印刷機には仕様する紙によって枚葉機(まいようき)と輪転機(りんてんき)に分かれるが、枚葉機はシート状に切断された用紙を一枚づつ印刷する方式であり、輪転機はロール状の用紙に印刷する方式です。
輪転機は通常オフ輪と呼ばれ、高速・大量生産に優れた印刷機といえるでしょう。
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孔版印刷とは
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版に傷をつけることで表面のインキが浸透し、紙など被印刷物にインキを付着させる方法です。謄写版が、この孔版にあたります。ロウ原紙をヤスリの上に置き、金属筆で手書きすることで小さな穴をあけ、ここにインキが染み込んでいきます。
この孔版は、現在ではほとんど見かけませんが、手づくりの文集や社内報、教材などに細々と使用されています。一方、シルクスクリーンも孔版の一種ですが、こちらは現在でも様々な場面で活用されています。版画も孔版の一種ですが、こちらは時に10〜15色印刷といった芸術的な版画なども見られます。
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印刷・製本工程図
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凸版印刷とは
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凸版は、凸部にインキを付ける方法で、活字や鉛版、写真凸版などがあります。我が国においては歴史が古く、江戸時代末期に導入されています。
1800年、長崎の本木昌造がオランダより活版技術を学び、我が国で初めて様式活字の工業化に取り組み、明朝体の号数活字の体系を編み出しました。その活字は国内で最初の活版印刷新聞「日刊横浜新聞」に利用されました。この鉛活字により、活版はその後の印刷の主流になりましたが、近年はコンピュータ組版にすっかりその地位を奪われています。
文選工(活字の拾いだし)、植字工(組版、製版)という技能工の不足が衰退を早めたようです。ただ鮮明で力強い印刷物が得られることから、品質を重視する需要家には根強い人気があります。
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凹版印刷とは
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凹版は凸版とは逆に凹部にインキを入れる方法ですが、その深さを調整することにより、画像の濃淡を表現することができます。種類としては彫刻凹版とグラビアがあり、彫刻凹版は紙幣、株券、切手などの有価物に利用されています。グラビアは雑誌の口絵、美術全集、さらには合成樹脂フィルム、建材等にも印刷可能とあって、応用範囲は広がりつつあります。製版代は割高となりますが、下級紙に印刷できるため、大量の印刷物に向いています。マンガや雑誌等が、その例です。
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フォーム印刷とは
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フォーム印刷とは、ビジネスフォーム(各種伝票)の印刷という意味です。通常は連続伝票の特殊印刷を指しますが、とりわけフォーム印刷というのはプリンタによるアウトプット用の連続伝票への印刷をいいます。フォーム印刷は印刷しながら様々な加工を施すことが可能なことから、一般印刷とはやや異なり、一種の紙加工業的色彩が強いといえます。このため印刷と製本を同一工程内で行うことが大きな特徴です。
また、アメリカから導入されたため、規格についてはインチ表示となるので発注にあたってはセンチメートルからインチへの換算が必要となります。
私たちの生活の中でフォーム印刷をよく目にするものの一つに、宅配便の伝票があります。この伝票は多岐にわたり加工が施されていて、まさに特殊印刷・加工の見本といえるでしょう。また、近年サラリーマンの給与支給も銀行振込となり、手にする給与明細表も連続封筒でフォーム印刷のひとつです。
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フォーム印刷の起源
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ビジネスフォームは一般印刷に比べると新しく開発された分野です。その起源は煩雑化する商取引上の記録を残し、かつ必要な複写を取るという作業を合理化する点にあり、主にアメリカで発達しました。1881年にセールスブックと連続状でカーボン紙入りのナンバリングされたものが出現。その後、オートクラフィックレジスターが発明され、20世紀に入ると送り穴をかけて用紙を送る方法がスタンダードレジスター社から発表されました。
1921年(大正10年)、カナダのムーア社からワイズレジスターが世に送り出され、これには現在使われているビジネスフォームとほぼ同じ用紙(両面送り穴あき、ジグザグ折り連続用紙)がつかわれていました。
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スクリーン印刷とは
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版材にシルク(絹)が多く使用されたためこの名が付いたが、現在はナイロンやポリエステルなどを版(スクリーン)として利用することが多い。印刷方式としては孔版(謄写版)の一種になります。
4箇所の枠にスクリーンを張り、写真製版法により画線部以外の部分を現像処理して樹脂でつぶします。それを被印刷物に密着し、上からスキージ(ヘラの一種)で圧を加え、スクリーンよりインキを透過させ、印刷します。印刷には専用機を使用する事や印刷スピードが遅い、インキ付着量が多く乾燥時間がかかるなどの理由から平版印刷に比べて割高となります。
用途としては、孔版であるためインキの層を厚くでき色数を自由に使えることから、格調ある印刷物を制作できます。さらに紙以外の布やガラス、金属などに印刷できます。
例として、Tシャツのロゴマーク、横断幕・垂れ幕、プラスチック容器、瓶、コップ、金属製品、プリント配線基盤などに印刷しています。
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シール印刷とは
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シール印刷とはラベルの一種で、一般には商品包装、封筒の封緘、または装飾のために貼る小印刷物をいいます。
シール印刷の特徴は、印刷と同時に剥離部分の型抜きを伴うことにあります。このため製版工程の段階で打ち抜く形の刃形を作成し、刃形の中に樹脂凸版を組み付けた状態の版を印刷機に取り付けます。
印刷方法は巻き取り紙が版の間を通過する時、紙面への打ち抜きが行われ、印刷機を出たところで余白部は上方に巻き取られ、シールは分離される。
シールの印刷機は版そのものが小さいため、機械も小型であり、印刷幅は大きくても250ミリ程度となっている。
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おわり
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