どこから来て、何を目指し、どこへ行くのか
三木俊治・作 「行列」
大きな半月形の無骨なオブジェの上に、小さな何かがあります。よく見るとそれは人間のようであります。全体がひとつになって行列するさまを表しているようですが、半月板が地面なのかどうかはわかりません。この作品は989年に第3回東京野外現代彫刻展優秀賞、第20回中原悌二郎賞優秀賞を受賞しています。一見、不安定な半月板がうつろな現代を表しているのかもしれまん。

●ブロンズ・鉄
●高さ300センチメートル
●1989年制作
●1990年設置
●常磐公園内

2006/10/24


10月下旬になると朝6時の気温が1度になることも珍しくありません。確実に冬に近づいていることを体感します。この写真は10月上旬のものですが、実際にはもっと落葉が進み、朝は落ち葉に霜が混じるようになります。

ちょうど蜜柑の房のような半月形の彫刻が、広場のはじに見えます。3メートルの大きさですから、遠くからでもはっきりと分かります。しかし、その上に見えるものが何かは、近寄らなければわかりません。

これが上にのっている小さな造形の拡大です。実際、近寄っても肉眼でここまで大きくは見られません。しかしそれは明らかに人間であり、しかも都会に住む人間ではなくて原野に挑むような雰囲気があります。

半月形の材質は鉄板のようで、たたくと中はからっぽな音がします。強くたたくとへこんでしまうような気がします。写真のようにその表面は滑らかなようで凹凸と継ぎ目が残されており、その不規則さが周囲の自然に溶け込んでいるようです。じっくりと見ていると、様々な解釈が浮かぶ作品です。

以下はその他の写真です。